2009/08/10 15:00

最初のごあいさつ

 “Vita”(ヴィータ)は、イタリア語で“生活”。ちなみにマストロヤンニの映画「甘い生活」は、“La Dolce Vita”でした。なぜイタリア語かというと、たまたま筆者はイタリアンが好みなのと、語呂がいい・・との理由からです。大事な言葉は“生活”。わたしたちの人生、社会、歴史もすべて、日々のささやかな生活に始まります。

 筆者の職場、河北新報の編集局も日々、生活と文化、地域と社会をテーマにしています。それぞれ違うジャンルではないか、という議論もありますが、筆者はそうは思いません。
 生活は文化の母であり、文化は生活を“生き方”に高め、多様な生き方、選択、発信をする人が増えればそれだけ地域のコミュニティは豊かになり、生き生きと動き出し、社会も変わってゆきます。どれがなくても、われわれの日々の営みはなりたちませんし、むろんのこと、新聞のほとんどのページは白紙になってしまうでしょう。
 ニュースとは、くらしの場から発信される声。さまざまに生きる人の思いを読者、地域につなぐのが地方紙の役割だからです。

 “Cafe Vita”は、くらしや文化、地域や社会にまつわる記事や出来事、感じたり考えたりしたこと、出会った人々のことなどを、どうぞ語りにお寄りよ、というくらいの場所です。上品な“Salon”でも、筆者が下戸のため“Pub”や“Bar”でもなく、コーヒーでほっとくつろげる感じの“Cafe”にしました。気軽においでください。  

 投稿者名の「Vita」は、河北新報・編集委員(前生活文化部長)の寺島英弥です。